カーニヴァルのお題は、”Sensation 2008”(City of Venice)。
初日の1月25日から最終日の2月5日まで、毎日どこかで何かのイヴェントが。
今日目指すのは二つ。
その一つ目は、Cool Sensation。
会場はサン・マルコのある島から西にあるLido di VeneziaのBlue Moon Beach。水上バスの1番でCanal Grandeを、あっちの岸、こっちの岸とジグザグしながら南下して行きます。
途中、仮装レガッタが数隻横切り、そして許可区域を越えてしまって警察に止められてました。(笑) Alice in Wanderlandをテーマにしたレガッタがあったり、何だか分からない単なる仮装だったり。
Palazzo Ducaleを後にして、遂にメインの島を出ます。
駅前の水上バス乗り場から1時間近くかけて、リドに到着した時は既に12時。Cool Sensation開始は11時半。どんなイヴェントかというと、海に飛び込む。と言うもの。
いくらなんでも、寒中水泳に30分もかけるわけないし、きっと終わってしまってるなぁ、なんて気がしたけれど、せっかくだし、ともかく行ってみる。島の横幅は非常に狭く、歩いて5分で水上バス乗り場の反対側、ブルー・ムーン・ビーチに到着。
着いてみると。
何だか人が集まっているけれど、中華風な獅子舞みたいなものが、なんとも表現しようもない、ちょっと気の抜けた演奏にのせてウネウネしているだけで、海に飛び込むあるいは飛び込んだという気配ナシ。
せっかくだし、砂浜まで行ってみる。貝殻いっぱい。
雨も降って寒いし、風もちょっと強く、波もなんとなく高いし、やっぱりこんなところで海に入ったりしないよねぇ。とちょっとガッカリしたりして。
しばらく海を見つめていたら、後ろから、気の抜けた音楽が迫ってきて、なんだか声も聞こえる。振り向くと。。。
うわっ!水着のじいさん、ばあさんが走ってくるっ!!!
逃げろ〜!(爆)
Cool Sensation開始です。(笑)
そのまま皆さん海へ一目散!
見た目、皆さん、遊園地ではジェットコースターには乗れない気がします。
ひとしきり泳いだ後に戻って来た皆さんは満面の笑み。(笑)
一応、仮装もしてるんですね。
観客は拍手でお迎え。
その後、無料のスパークリングワインとブランチ(?)を頂きます。
ワタシの到着も30分遅れたけれど、イヴェントも30分遅れ。(笑)
ブランチを頂いて、サン・マルコへ水上バスで戻り。
本日、二つ目は、Piazza San Marcoで行われるBest Mask Contest!
さぞかし仮装した人がいっぱいいるだろうとワクワクしながら水上バスを降りると、居ました、居ました!
Traditionalな仮装の人々。地元の人なのか、わざわざここまで来ているのかわかりませんが、身元が分からないように(?)皆さん声を発せず、ポージングしたり。
注目を集めていた仮装(?)は、最後の晩餐。
向きを変えて、ポーズをとったり。背景背負っている分目立ちます。
着ぐるみもいたり。(笑) これも、仮装といえば、仮装ですもんね。
コンテスト開始の14時を15分前。ステージの前でいい場所をとって待ちます。あと少しだと思ったら、”コンテストは14時半から始まります”とのアナウンス。。。なんでも遅れますね。。。
そして遂に仮装した司会者、仮装した3人の審査員が登場して、コンテスト開始デス!
↓こちらはメリーゴーランド風。クルクル回りながらキャトウォークを歩きます。
馬に乗った風だったり。(笑)
中はお子様らしく、”キャンパス”というテーマだそうです。
犬2匹も参加したマリーアントワネットとそのお付人。
ウィーンから参加の団体さんはそれぞれがテーマになって、良く纏まって印象的。
ドイツからも参加されている人もいましたが、残念ながら一次審査で落選。優勝者には7日間クルーズの旅の副賞が与えられるようですが、結果を聞く前にワタシは去らねばなりません。シュトゥットガルトへ戻る夜行電車に乗らなくてはいけないので。
優勝は誰だったんだろうなぁ。
さてここからがまた大変。
水上バスの乗り場も混んでいるので、徒歩で駅へ。道が分からなくなっても、タクシーは無いので自力で解決するしかない。
人ごみで狭い道が渋滞となり進めなくなったり。
Faschingのように、仮装行列が通ったり。
そうそう。頭3倍くらいになるカツラをかぶった人も多くいたんです。ここのバーカウンターには3人も。(笑)
何とか駅についてMilano行きの切符を買うのに並び。
お腹が空いたのでピザを買って、電車に乗り込んだら満席、満載。
時間を若干過ぎての発車。ここからミラノまではローカル線で約3時間半。ミラノ・チェントラーレでの乗換えはキッカリ15分だけ。遅れることを心配しながら、電車に揺られます。
この電車のミラノ・チェントラーレ到着予定時刻は20時40分。最悪でも20時50分に着いてくれないと、カールスルーエ経由のアムステルダム行き夜行に乗れない。
時計の針は20時45分。まだミラノ・チェントラーレではない。
気が気でないので、前に座っている女の子に、次の駅はミラノ・チェントラーレか聞くと、そうだという。ここからどれくらいかかるのかと聞けば、普通は5、6分かかるらしい。ワタシの電車の時刻を知らせると、”ムリだわぁ”と。ううう。やっぱりそうなの?”イタリアの電車は遅れるんだよ〜”とね、崖から突き落とされた感じ。(笑)
明日の朝7時から打合せがあるから、何としても夜行に乗らないといけないんだけど。乗れなかったら飛行機?あるいは別の夜行があるかな、と考える。一方で、来る時2時間も遅れたんだから、30分くらい遅れやがれっ!とも思う。←自分勝手(笑)
電車の出口へいち早く向かい、早く扉ひらけっ!と窓の外をにらむ。
構内へ電車が入って、乗換え便のスクリーンを電車の中から見ると、”10分遅れ”の文字が見える。時刻は20時55分ちょっと過ぎ。これがワタシの電車でありますように、と半ば祈りながら、電車が停車。扉が開かない。あ゛〜、早く開けっ!!!と、プシューッという音で扉が開くとともに電車を飛び降りる。
走りながら、発車便のスクリーンを見ると、”アムステルダム行き 10分遅れ”。
おっしゃ。待ってろっ!と16番ホームから6番ホームまで走る。走る。走る〜。
間に合ったぁ〜!ゼエゼエ。
てなわけで、今回は、何でもかんでも遅れまくった旅でした。
ポチッとな。Grazie!

【関連する記事】