欧州で比較的良く見かける線路の敷き方で、電車止めがあって、入ってきた電車は駅を通過せずに、進行方向を逆にして出て行く。
去年の3月に開催されたLange Nacht der Museenでみた、駅構内のTurm Forumにて展示していたStuttgart21というプロジェクト(現在も常設展示です)。
駅を地下にして、電車が進行方向を変えずに、走り抜けられるようにし、地上は歩行者道にして緑地を増やすと言うもの(一緒に住宅地とオフィスも増やすらしい)。Die Bahnによる計画自体はどうも1997年から始まっていたようです。
今年の9月の頭だったでしょうか。
ポストに入っていた市役所からの手紙。
”Stuttgart-Ulm間の工事を始めるから、了解してね〜”と言う内容。この計画がいかに意味があるのを切々と書いてあります。
例えば。
- 駅効率2倍(○八真綿?笑)
- 新しいヨーロッパへの路線
- 緑化計画(ローゼンシュタイパークとシュロッスガーテンに、約30面分のフットボールフィールドが拡大)
- 少ない費用(だそうです。ほんとか!?)
などなどなど。
ヨーロッパ国際線は確かにシュトゥットガルトは少ない気がします。シュトゥットガルト発着の夜行電車を調べてみたら、何と3本しかない。アムステルダム-ミュンヘン間で、往復ともにイマイチな時間、アムステルダム行きは1時半頃発だし、アムステダムからは4時20分頃到着だし。他はパリとミラノ行き。
ドイツ南部を通る夜行電車には、デンマーク、ハンガリーなどにも行く線があるのに、シュトゥットガルトは通らず、カールスルーエやマンハイムまで行くか、更にミュンヘンまで行ってから、夜行電車に乗換えというパターンが多い。
とはいえ、電車の進行方向切替が国際線が少ない主要要因ではなく、単純に地理的な問題なのかもしれない。ミュンヘンだって同様な構造ですしね。
この市役所からの手紙を時期を同じくして、市内の至るところで、”Stuttgart21 Nein Danke!”と書かれたポスターを目にするようになった。”Warum?(なんで?)”といたずら書きされたものもあるけれど。
反対意見としては。
- プラットフォームは8本しかない(現在は16本だと思う。)
- 時間短縮は、Wendlingen – Ulm間の新設地下線路によってだけで、Stuttgart21の計画全体ではない
- ターミナル駅を作るべき(空港-中央駅間の時短)
週末毎に街中での反対署名運動も見かけましたが、遂に先週、67,000の署名が集まったそうです。
それをお祝いして、来週の木曜日(29日)の19時から、シュロッスガーテンにあるプラネタリウム内のLandespavillionでお祝いをするそうです。
さてさて、計画は頓挫するのか、それとも街は近代化するのか。
どっちが良いと思いますか?
以上、ワタシが読み取ることが出来た範囲で(読み間違いもあると思う)。リンクで計画のCGなども見てみて下さい。
Stuttgart21
- Turm Forum
- Die Bahn
Stuttgart 21 Nein Danke
- www.stuttgart21-nein-danke.de
ポチッとな。Danke!

どうなるんでしょうね。
シュトゥットガルトの人口が約267万人ですから、6万7千では工事を止めさせるのは難しいかもしれませんね。
工事が始まれば、きっと渋滞の嵐デス。現在、ケルンの駅周辺が大変変わりつつあるとのことで、地元の人が言うには、3週間休暇等で離れていると、迂回路が変わって、どこにいくのかわからないのだそうです。シュトゥットガルトもそうなるのかもしれませんね。