プンタ・アレナス。
南なのに寒いという、北半球生まれの人間には、ちょっと不思議な響き。
旅の目的は、動物園ではなくて、ペンギンが見たいだけ。
そんなけ。お金と時間をかけて来るだけのペンギンを見に来たワケです。なんて、実はまだHigh Seasonではないので、1頭(匹?)でも見れればと思って旅程に入れてしまった。(苦笑)
早朝4時。
目覚まし通りに起床。
会社があるときは、こんなにきちんとおきれないのに不思議なものデス。
お手洗い中に、Hostelのwake-upサービスが来て。出れません。
ドアをノックし続けてくれますが、ワタシは既に起きてますって。(笑)
時間より早くタクシーが来ていて。
さすがに4時半では、電車もバスも走っていないということで、前日Hostelのレセプションで、予約してもらいました。
通りは人影も少なく、車も少ない。
空港について、Check-in。
カウンターでは、”gate21へ”と言われ。
セキュリティーチェック後、案内スクリーンを見ると、”gate25”となっている。さてはて、どちらが正しいのか?とりあえず、近場の21番へ。
清掃中で搭乗口は封鎖されているものの、こちらが正解の様子。
1度Puerto Monttで止まって、一部乗客の入れ替え後、10時45分、遂にプンタ・アレナスに到着!
♪思えば遠くへ来たもんだ〜 (笑)
Patagonia。南極への入り口が売り文句。
Baggage Claimで預け入れ荷物を受取る前にお手洗いでめがねからコンタクトに換えて、日焼け止めもたっぷり。何せ、オゾン層がナイところが直ぐ目の前ですから、紫外線は、美白の敵という生易しいものではなく、害なので、注意を払って。
荷物を受取りで出口へ。
全く注意も払わず、mini busの客引きに”Si”と言ってしまった。
が、同乗のお客さんは地元の人ばかりなので、ちょっと安心。
天気はドンヨリ。時より雨。
Penguin Colonyへのツアーを探すのに、ガイドブックから1つPick-upして、ミニバスをそこで降ろしてもらう。
風が身を切りそうなくらい冷たい。。。
既に来ているTops、半そでT、長袖Tに、また、長袖シャツを着て、その上にタートルネックのセーターも着た上で、更にウィンドブレーカーを着込む。
ニット帽、手袋とマフラーも出して。
いざ、ツアー会社へ。
シーズンは11月から2月。10月中旬でも見れないことはないらしいので、少しばかり期待。但し、やはりシーズンではないので、ツアー会社も、まだ運行していない。
まずは一軒目。
ここでは、Guided Tourを催行していて、11月から。今日はない。他の会社では、ガイドなしで、往復のバスだけ運行しているところもあるということで、紹介してもらう。
案内してくれたツアー会社へ向かう途中に街の広場、シュトゥットガルトで言えばシュロッスプラッツとも言えるような、Plaza Munoz Garnero。ここにInfomation Centreがあったので立寄る。
プンタ・アレナス周辺のペンギンコロニーは2箇所。
街から北にあるSeno Otwayと、Isla Magdelenaという島にある自然公園、Manumento Natural Los Pingueinos。今の時期はまだ、マグレデレナ島へ行くツアーはない(もっと調べたらあるかも知れないけれど)ので、初めからセノ・オトウェイ狙い。
”Otwayへ毎日運行”のチラシを見つけ、その旅行代理店へ。
今日も運行するというので次も行かずに即予約。16.00出発。お土産も売っています。
お昼前なので、荷物のバックパックを背負ってウロウロするのは嫌。かと言って、荷物預け所があるわけでなく。オトウェイ行きのバスは、この代理店の前から出発するというので、それまで預かってもらいました。しかも無料で。
さて、荷も軽くなったところで、街を徘徊しながら腹ごしらえの場所を探します。
太陽が顔を出しているのだけど、雪が降ったり止んだり。日の光を浴びてると、ホコホコして気持ちが良い。
街並みは整然としていて、道も清潔。
そういえば、明日の早朝、空港へのミニバスの時間を確認しておかなければ、と、また別の旅行代理店へ。
英語通じません。ははは。
明日の飛行機は4.20。出発の1時間前までに飛行場に到着として。
3時頃に空港へ着くミニバスがあればその便を、なければ今日の最終便で空港へ行って空港宿泊。
さて、これを言葉なしでどこまで意思疎通できるか!?
これが意外とできたんですね。すごーく時間かかったけど。(笑)
紙とペンを借りて図示してみたり。身振り手振りとイタリア語の数字で頑張ってみる。(笑)
最終便、23.30のバスを予約。ふぅ。
ところが、まだ問題がアリマス。
ミニバスのPick-Upの場所はホテルなどと決まっているらしく、特に夜ということもあって、ホテルはどこ?と何度も聞かれている。で、こちらも何度も、ホテルはないんだ。と説明。
スペイン語vs英語。(爆)
最終的に、広場のインフォメーション前で落ち着きました。
”夜だよ!?寝るところは?”と、納得してもらうまで一苦労したけれど。(笑)
店を出て、レストラン、レストラン〜♪と探していたら、博物館を発見。見た目、大きな博物館ではなさそうだったので、入ってみることにする。ドアノブに手をかけると、閉まっている。
”OPEN”と札が出ているのに?
ちょっとガチャガチャしてその場を去ろうとすると、内側から鍵が開いた!怪しい館?というわけではないようなのだけど、一々鍵をかけるシステムのようです。(笑)
ここはPalacio Mauricio Braun。Museo Regional de Magallanesとも言うようです。元々は、プンタ・アレナスに入植したBraun家の家。当時の調度品が飴色に光っていて、フランスから運んできた壁紙だとか、カーテンだとか、社交室など、こじんまりと、でも豪華なインテリア。
奥は歴史博物館。でも、説明は全てスペイン語。。。
博物館を出るとInternet Cafeを発見!Open時間をチェックすると24時まで!しめた!ミニバスのPick-upをここに変更してもらおう!と決めて、さっきの旅行代理店へUターン。
ワタシの顔を見たとたん、”あーもう、英語わからないって”というちょっと困った笑顔。(笑)
今回は、地図も出して示して、無事変更完了。
時計の針は14時。ここで、食べておかなければ、お昼ご飯を逃してしまう。旅行代理店のおねぇさんとエキサイトしたこともあって、お腹も空いてきた。学校が終わったらしく、学生さん達に逆行してレストランを探す。
入ったのは、”La Luna”と言う名の、黄色とスカイブルーのペイントが明るい感じのBar Restraunt。
Hurkという魚のフライをDutch Potatoというジャガイモの付け合せで、ハウスワインを飲みながら。コーンスープを前菜に。正直注文しすぎです。
先付けで出てきたパンは、モチモチしてうまっ!ソースが2種類ついて、チリ系とクリーム系。クリーム系はニンニクが強くて、ちと参った。
コーンスープは濃厚で大満足。この時点で、量的にメイン不要デシタ。。。
会計の時に、白いシールのついたピンを手渡され、”名前と日付を書いて、店内の世界地図に刺していってね〜。”とお願いされました。
日本からも多くきているんだろうなぁ、と思ったけれど、10〜20組といったところ。
ヨーロッパからの旅行者が多くて、ヨーロッパ版も別に地図がありました。ちなみに、シュトゥットガルト周辺はピンだらけ。
地図にピンを刺していると、フランクフルトからのご夫婦に話しかけられ。
5泊6日でパタゴニア船の旅をされているのだとか。Punta Natalleがとても印象的だったとか。パンフレットを見せてもらって。
次回は、南極方面(?)も行って見たいと思った次第。行きたい場所Listに早速付け加える。
実際、プンタ・アレナスには、たくさんの旅行代理店があって、どのツアーもとても興味を惹かれます。
さてさて、そろそろオトウェイ行きのバスの時間。
郵便局で切手を買って、旅行代理店まで戻ります。
20人乗りのマイクロバスで1時間半。空港付近を過ぎたあたりから悪路を行きます。
途中、自然公園だか私有地だかの入場料を払い。
牛がいたり、ダチョウがいたり。
到着したオトウェイは強風!!!
さ〜む〜い〜〜〜。
保護区への入場料をまた払います。
行程約1時間の木製の歩道の周りにはムーアが広がります。
冷たい強風でにも関わらず、鳥が飛んでいたり、花が咲いていたり。
シーズンではないから、数羽(頭?匹?)いてくれればめっけものかなぁと思っていたけれど、海岸沿いに20〜30羽あまりいました!!わ〜い!すごく寒そうに縮こまって。
一団が、海沿いからパタパタと陸へ向かって歩いている姿は、とても可愛らしい!
でも、きっと、おじさんペンギン・おばさんペンギンも居たりするんだろうなぁ。歳とってもかわいい歩き方するなんて、ペンギンずるいぞ。(笑)
海岸沿いにしかペンギンはいないのかと思ったら、風しのぎに、木の裏側やくぼ地に潜んでいるペンギンもいます!ここに住んでいるとは言っても、やっぱりペンギンさんも寒いのね〜。(笑)
ペンギンの生活環境は厳しいと言うことを学びました。
バスに乗り込むと雪が降り始め。
プンタ・アレナスに戻って、カフェでホットチョコレコートで体を温め。
閉店とともに、Internet Cafeへの道すがらにあったパブをのぞいたら、2010年南アフリカ・ワールドカップへの南米予選、チリvsペルー戦をやっていました!せっかくなので、ビールを片手に観戦。
大事な試合。結果は、2-0でチリ勝利!
パブ内は拍手喝采、TVも大騒ぎを中継。
試合会場はサンチアゴのEstacio Nacionalだったみたい。うーん、1日違えば、試合も見れたかも知れない。
この後、パブでは、同時間に行われた、ブラジルvsエクアドル戦を放映。カカやロナウジーニョとかとかとか、スゴイ足の動きです!あんなに明らかに妨害してるのに、カードが出ないんです。
前半終わるまでに5-0。ブラジル圧倒的な強さ。
ビールの酔いに負けて、カウンター内でジュウジュウ音を立てておじさんが焼いているのを見て、久しぶりにハンバーガーなどを注文しました。
うっ、うまい!!!お肉が違うデス!バンズも、トマトも美味しい!大きさもさることながら、もうなんとも言えない旨さ!
ハンバーガーはほとんど食べに行かないし、某有名世界規模ハンバーガーチェーンなどもここ10年来行ってないけれど、ハンバーガーってこんなに美味しいものだったのね!
このハンバーガーを食べに、また、プンタ・アレナスに来ます!(笑)
さて、そろそろミニバスの時間。
お客さんはワタシだけ。
12時前にほとんどの照明を落とした空港に着き、ベンチの並びを占領して、寝袋で仮眠。
初空港宿泊。(笑)
ポチッとな。Gracias!

日本?シュトゥットガルト?