現在ドバイ在住の友達は言う。
「以前に知り合いの方が行って、断られたんだって。」
でも、Lonly Planetには木・金の7〜9amにレースがあって、それが見れない場合でも、5pm位から練習をしていると書かれている。友人を信用したいというのもあるんだけど、可能性があるならば、と行ってみることにした。
朝6時に起きるつもりが7時少し前。
ドイツなら4時だからね。まぁ、勘弁して。まだやってるって。
昨日と同じく急いで支度してホテルの前からタクシーに乗る。
のだめ 「ラクダレース場まで。」
運転手 「知らない。」
の 「競馬場の近くなんだけど。」
運 「わからないなぁ。」
おいおい。。。地図を出して、ラクダレース場の近くの地名、Nad Al-Sheba(ナドゥ アル・シバ)で聞いてみる。
運転手 「あ!ナドゥ アル・シバなら知ってるよ!」
出発進行!さぁ飛ばしてくんな。
高速(無料)を走り、茶色の競馬場とラクダレース場の標識が見えてきた。
運転手が「ここを行くと競馬場だよ。」と言う。乗るとき知らないって言ったよね?確かにわからないって言ったぞ!私は覚えてる。なんなら私がタクシー運賃の倍のプライスで案内してやろうか?と笑顔とは裏腹に沸々と怒りがこみ上げる。
競馬場とラクダレース場の案内表示が見える。運転手は気づかないらしい。まだか、まだかと聞かれる。「そこにある標識が目に入んないのか!その目見えてる?」言ってやりたいのを抑えて、その標識の方へ走って頂戴と促す。何度目かのランダバウトを通過したところでラクダを連れた人々が行き交う見通しの良い場所に出た。
「ここで停めて!」
「帰りにタクシーが拾いにくいところだから…」との友人のアドバイスにより、運転手にタクシー会社の電話番号を聞いておく。
タクシーを降りると、丁度そこを歩いていたおじさんと目が合う。ここからおじさんによる案内開始。
アラビア語Onlyのおじさん。
手招きでこっちだと教えてくれる。
ゴルフはしないのでイメージでしかないけれど、クラブハウスのような、青い芝生で囲まれた白いテントが丘の上にある。どうやらあちらから見れるらしい。
丘を登りきるまでにおじさんに携帯電話の番号を聞かれる(たぶん聞いていると思われる。何せ英語しゃべんないんだから正確なところはわからない。)。が、わからないふり(ほんとにわからないのか)で、うーんと言って誤魔化す。
テントの中へ入る前に機械による金属探知らしきゲートをくぐる。が、作動しているのかしていないのか。意味があるのかないのか。
内部にはちゃんと観覧席。とても清潔。本当にチリ1つ落ちていない。(見習え!ドイツ人達よ!(笑))
幾人かの外国人観光客がいる他は現地の人。カンドゥーラの白が目にまぶしい。グトゥラにも赤のチェックというヴァリエーションがあるみたい。何か意味があるのかもしれないね。
ここからの眺めは張り巡らされた鉄塔と、遠くに見える高層ビル群。
ラクダレースのコースは競馬よりも広く、スタートした後はどこを走っているのかわからず、自動車の大群がクラクションを鳴らしながらこちらへ向かっていることで、先頭がゴール近くに迫っていることがわかる。
ふとみると、ラクダには人が乗ってません!でも何か人型なモノが?
競ラクダも競馬と同様に騎手は軽量の方がよく、子供が騎手をしていたとか。その競争熱が過剰になり、子供をさらいった上、食事を与えないという児童誘拐および虐待という事態を生んでしまったため、子供の騎手が禁止となったとのこと。代わりに、鞭打ちリモコン機械が使用されるようになったのだそうです。
さて、競技中の様子が肉眼でほとんど見えない中、状況をどのように把握するのか?中継映像があるんです!お金を掛けているのかいないのかはわからないのだけど、皆さん食い入るようにテレビ画面を見つめます。特に馬券ならぬラクダ券を売っている場所があるようではなかったのだけど。
先頭がゴール前に来ると、真剣に見ていた人達はゴールの先へ走って行くし、その他の人達は拍手で先頭ラクダをお出向かえ。
ゴールの先へ行った人たちは飼い主のようで、ラクダを迎えに行っているようでした。この方達、ほとんど裸足デス。
レースは次々と開始されて、ほとんどのラクダがゴールすると、次のレースがスタート!
次レースがスタートしてしばらくすると、競争ラクダが落ち着いたところで、上位3頭が出身国の国旗を背にして、頭に橙色の粉をつけて観客席へ登場!観客席の拍手も大きくなります!
ドゥバイに幾つかラクダレース場があるらしく、このラクダレース場は国際競技。上の写真ではUAEのみだけど、どこか違う国の国旗を羽織ったラクダさんも居ました。
レースの模様をひとしきり観覧したら、おじさんの手招きにより(と言っても、私はホイホイ誰にでも付いて行く訳ではないぞ)、レース後にラクダを引き取りに行く流れについていく。芝生にはまだ朝露が残っている。
レース後で、泡状のよだれを垂らしているラクダ達の前を通り過ぎる。その隣には、競争ラクダと追跡車が競技場へ入る入り口。それぞれ”ラクダ専用”と”車専用”の入り口になっている。
更にその隣には、出番を待つラクダ達が居る広場。
どうやらここにおじさんの知り合いが居るようだ。
飼い主は数頭ずつラクダを所有していて、全てを同じ綱でつないでいる。そのうちの1頭は、前足の片方を折り曲げた状態に縛られていて、立つことさえ出来ないようになっている。
たまに機嫌の悪いラクダが、歯をむき出しにして”しゃー!”と怒っていたりすると、背中に背負った鞭打ちマシーンの鞭が高速回転して調教されている。
↓これが鞭打ちマシーンだっ!
鞭打ちだけの機能ならば、別に帽子とか作らなくてもいいのに、やっぱり人型にしたいものなんですね。(笑)
おじさん(写真右側)の知り合いからサンドイッチ(と言われたけれどなんかちょっと違う感じの食べ物)を1つ頂く。
沢山のラクダに囲まれて、そろそろラクダレース場からオイトマすべくタクシー会社へ電話。流暢な英語で大助かり。市街地からくるなら20分くらいはかかるだろうと予想。このとき8時25分すぎ。
ラクダレース場の手前には、レース関連製品の出店。出店と言ってもゴザの上でお手製の綱(?)類が売られていたり、鞭打ちマシーン、それから少しだけ食べ物など。
ハンドメイドの綱は、色とりどりで、女性達が子供連れで車座になって作業している。1つ買ってみようかなと思ったんだけど止めた(やっぱり買っておけばよかったかな)。
男の子が鞭打ちのフリをしていて、段々私に近づいて来た!それ以上近づいたら当たるって!と思っていたら、お母さんから注意を受けて鞭打ちストップ。教育はしっかりしているんだね。
しばらく女性の作業を見ていたら、良く笑う女の子が近づいて来た。”手を出して”ポーズをしたので、手のひらを開いて差し出すと、殻つきスピタチオナッツを1つくれました(笑)。
電話を掛けてから20分も経った頃、運転手から電話。場所がわからないと。どうせいっちゅうねん。相手の場所なんか聞いても良くわからんし。とりあえず競馬場はわかるらしい。そのまま来いと伝える。
目の前の通りには結構タクシーが行き交う。電話しなくても良かったかなぁ。
更に15分程しても来ない。もう一度電話してみるか、と思っていたら、電話したタクシー会社の車が通る。やっと来たか!
運転手に電話した相手かどうか確認するが曖昧な返事。まぁ違っても30分も待ったら、同じタクシー会社だしいいだろう(いいわけないか)。走り出してから色々聞いてみたら、やはり、電話してきた運転手ではなかった。
そんなこんなでラクダレース場を後に。
お次は市街地へ戻って、Jumeirah Mosque Tour(ジュメイラモスクツアー)。
ご存知の通り、モスクはイスラム教徒以外の人は足を踏み入れることは出来ないけれど、昨日の夜にも来たジュメイラで一番大きいモスク、Grand Jumeirah Mosqueは、”Open Doors, Open Minds”と題した、”各国間との垣根を低くし、また伝統、文化、習慣の見直そう”というアイディアの元にしたプログラムSheikh Mohammed Centre for Cultural Understandingの1つ。これを頭に入れて参加すると、単なる観光よりも面白味が増しマス。
ツアー開始より30分以上も前に到着。
実はこちらはモスクの裏側。表側は↓。
少しモスク周辺を巡回。木々の鮮やかな緑と白いモスクのコントラストが眩しい。
ツアーへの予約は不要だけれでも、したほうが良いとモスクにある立て看板にはあった(けれど、今回は参加を断られている様子はなかった)。ツアーは日・火・木・土の10amからで、ラマダンの時期には更にツアーがあるとのこと。参加費10Dhs。
ドレスコードは、男性・女性とも長袖・長ズボン(または丈の長いスカート)を着用。女性は髪を覆う為のスカーフを持参。5歳以下の子供は入場不可。カメラ・ビデオ撮影はWelcome!
ツアーは約1時間15分。ツアー開始後に扉を閉めたら、終了まで開場しないので注意(詳細は上のSheikh Mohammed Centre for Cultural Understandingのリンクを参照)。
9時40分ごろ。アバヤを着た(たぶん)英国人女性が受付を開始。
スカーフを持っていない女性は借りることが出来るようですが、出来るだけ持参のこと。
受付で参加費を払うと、”A Taste of the Emirates”という、UAEに関する宗教・習慣などについて説明された小冊子をお水と一緒にもらえます。
その後、開始時間までに、続々と参加者が集まってざっと100人は越えていました。
予定の10時ちょっと過ぎにツアー開始。
注意事項の説明があり、ここでツアーに参加したくなくなった人は、申し出て返金してもらえます。
まずはモスクの側にある手足等を洗う場所へ。
希望する6名の男性だけがデモンストレーションとして実際にお清め。まず手を3回、足を膝まで3回、腕を肘まで3回、顔を1回、手についた水で頭(髪の毛)を1回(確かこの順番と回数だったはず)。これによって、出来るだけ体についた砂を落とします。
これが終わったらいよいよモスクへ。
靴を脱いで階段を上がります。木製の扉を通って中へ入ると、淡いパステルな壁のペイントに金色のシャンデリア。優しい感じ。中央天井の周囲にはアラビア文字がぐるりと書かれていました。
案内してくれていた女性から、現地のカンドゥーラを着た男性に案内が代わる。どうも渋滞に捕まってしまって遅れたらしい(ほんとか?)。
ともあれイスラム教について説明が始まる。
メッカにあるカアバという巨大な黒い箱。カアバは”立方体”という意味のアラビア語で、中には黒石が入っているのだとか。巨大な箱になっているのは、大きくしたほうが多くの人が一度に訪れることが出来るからで、箱の黒い色には意味がないのだそうだ。
日に5回行われる礼拝については、礼拝することによってアッラーに近づくと信じられているため、5回以上礼拝をしても良い。
礼拝を実際に見せてくれる。
初めは立って。次に座り、最後の部分では”アッラーは唯一”という意味のことが含まれているのだそう。
説明も興味深かったけれど、説明してくれた男性の右手にちらちらと見える高級腕時計も目が。
最後にQ&A。参加者が多いので質問盛りだくさん。
終了後にも少し内部を見ることが出来ます。
↓こちらは隣の小部屋。その先には女性専用の入り口があるので、女性専用の礼拝所かもしれません。
コーランもデジタル化(写真だと光って見えませんが)。
ちゃんと本もあります。装飾の表紙が素敵です。
(出た後に気がついたんですが、本には触ってはいけなかったのデス。ちゃんと注意書きを読んでいなかった。ゴメンナサイ。行ったら触らないようにしましょう。)
すっかり熱くなった靴を履いて、表に出ると美術の課題をしていると思われる高校生(?)がいました。こういう制服なんですね。
午後の予定の集合時間を忘れたので、直ぐ近くにあるインターネットカフェへ(10分休憩)。アラビア語のキーボード↓。
その後ビーチへ。
風は強いけれど白い砂のビーチと咲き乱れるブーゲンビリアがリゾート気分を盛り上げます。
そして海辺の猫達。
お昼は一度ホテルへ帰って、近くの屋台でチキンカレーを持ち帰り。野菜はビニール袋に、ご飯は3合ぐらいの多さ!(この容器の深さが3cmくらいある!) 多すぎで1/5も食べれなかった。。。そんなに多いのに驚きの安値、7Dhs(1.2ユーロ)!
見習え!シュトゥットガルトのケバブ屋!(ケバブ in Stuttgart ;3.5ユーロ)
ポチッとな。シュクラム!
