日焼け止めを塗って、サクッとお出かけの準備を済ましてホテルのロビーを出る。
実はホテルがドバイのどこに位置しているのかわからない。(笑)
目の前の通りはKhalid bin al-Waleed Rdという南北に伸びる道で、このまま北上すれば港に、右へ行けばBur Dubai(ブァ・ドゥバイ)のはず。
徐々に強くなっていく日差しを浴びながら北へ向かう。
このあたりは小さい電気屋さんが並んでいる。でも、開いている気配がない。今日は休日ではないはずだけど?
大きなラウンダバウトまで辿り着いたら、小さなパン屋さんがポツンとあったので中へ入ってみました。
ドイツとは全く違った感じで、見た目は日本のパンに近い。
但し、ケーキは全て同じようなデコレーション(笑)
チーズが入っているパンと、真っ赤なゼリー状のスイーツ(名前わからず)を一つずつ。チーズパンは電子レンジでチンしてくれます。
パンはチーズとろりで、生地もなかなかおいしかったデス!が、この赤いお菓子は、お店のおじちゃんは「甘いよ〜」と言っていたのに、そんなに甘くない上に油っぽい。二つでプラスマイナスゼロということですな。
かなり遅い朝食を取って、ラウンダバウトを東の方へ。
周辺地区の地図があったのだけどアラビア語なんですが。。。どないせいっちゅうねんっ!と思ったら反対側は英語でした。
地図中の略図にモスクのマークがあるのがムスリム圏だということを示しているかのよう。それに、このブァ・ドゥバイだけの地図上に何と11ものモスクがあります!
数分ほど更に進むと左手に白い建物とその前面に水色の丸い噴水。木陰で休憩している男性が何人か。
近寄ってみると、Al Shindagha Market(アル・シンダハ?市場)。マーケットなら立寄らなくちゃ!というわけで早速内部へ進入。
日差しの強い土地だからか、マーケットは屋内です。
まずは野菜・果物のマーケットから。
一番初めに気がついたのは、女性の姿がナイということ。それだからなのか、アジア人だからなのか、はたまた両方だからか、かなりの視線を感じながら物色。
並んでいる品物に珍しいものがない。ドイツでも日本でも見かける野菜や果物。キャベツ、トマト、サツマイモもあるし、オレンジも。どれも新鮮そうでした(見る目がない?)。
お隣へ行くとお魚市場。沢山の種類の魚介類が並びます。
中央に区画された場所では、魚をきれいにさばいてくれます。お手並み鮮やかというほどではなかったですが。
この時は気がつかなかったのだけれど、後で友人が教えてくれたところによると、「ドバイでは魚の下に氷を敷く=魚が新鮮でない」というイメージが定着しているそうで、鮮度を保つのが難しいのだとか(というか保てない)。
平日だからなのか、買う人よりも売る人の方が多い市場。
この建屋の後ろはカルフールです。
そのカルフールを素通りし、目の前に伸びる賑やかそうな通りへ。
路上には女性の姿はほとんどない。
街は男性だけと言っても過言ではないと思う。時たまエスコートされた女性がいるものの、すごくまれ。あるいはインド系と思われる女性。男性でもカンドゥーラを着ている人はあまりいない。
アバヤを着た単独の女性を一人だけ見かけたけれど、後にも先にも一人で歩いていた女性はこの人だけだった。
ドバイの金融街と言われている100mほどの道は、名前の割には華々しくもなく、その脇の道に並ぶ電気屋さんが人で賑わう。ふと見上げると煙突みたいなものが。「あれがもしや世に言ふモスクというものかな」と寄って行く。
ここから先はなんだか路地をあみだくじのように、舗装されていたりされてなかったりの道を縫っていたので、どこを歩いていたのかわからない。テキスタイルのお店が多く、その場で仕立ててくれるらしい。入り口を暗幕で囲ったモスクの一種と思われる建物を通った時には、中から経(というのか?)が聞こえてきた。
目指すはBur Dubai Souq(ブァ・ドゥバイ・スーク;スークは市場のこと)。
観光客と思われる西洋人が写真を撮っている姿が見受けられる場所に辿り着いた。屋根もあるし、これまで歩いてきたところとは趣を異にしている。どうやらなんとか目的地に来れた様子。
主にテキスタイルのお店が連なる。お土産屋さんらしいところも合間に。
↓そのうちの、一番活気のあったお店。色とりどりの布が軒先を飾っているので、つい立寄って見る。
アンティーク(体のいいガラクタ屋)さんには、どこかの国のコインが透明なタッパー一杯に入っていて、日本人だから見慣れているというのもあるのかもしれないけれど、なぜか一番上に一円玉!思わず久しぶりの一円玉を手に取って見る。(笑)
ビーズで装飾された布製や皮製の靴(スリッパ?)のお店には看板娘。
南へ歩いて少しスークから離れたところで人気が少し減っている場所に。建物の上を見ると英語ではwind towerと呼ばれている昔ながらの知恵として、風を家の中に取り込むbarjeel(バルジェール?)という造り。上から見ると四角形でその対角頂点で仕切られて、計4箇所の入り口から風が間仕切りに当たって、家の内部に入っていくという優れた機構!
でも、横に刺さっている棒の役割はわからない。。。
この場所でひっそりとお店があった。
飲み物屋さんのようなのだけど、店先には、”Rainbow -quality milk”とある。「こんな暑いところで牛乳?ありえん!」と思いつつ、近寄って一つ頼む。出てきたのは、白いプラスチック容器に入った暖かい紅茶(ちょっと安心)。1ディラハム(0.20ユーロ)。お店の写真を撮ろうとしたら手を振ってくれた(顔見えないけど(笑))。
紅茶はミルクティー。これがまた甘い!
紅茶を飲みながら、ブァ・ドゥバイ・スークの南の方へ。
渋滞する一方通行で、高級車がないか見ながら、車の流れとは反対向き。日本車が結構多くてたまにドイツ車。SUVも多い。
左手にグランドモスクの出入り口に沢山並んだ靴を見つけたら、城壁のようなものが右手に。
Wall of Old Dubai(Bur;ブァがOldという意味らしい)と呼ばれ、珊瑚を主原料とし、厚さ50cm、高さ2.5m、長さ約600m。中世ヨーロッパのように、外敵から街を守るために機能していたらしい。居住区を広げる為、20世紀に壊されたとのこと。強い日差しと湿った空気で、こういった遺物が少ないドバイでは珍しいのだとか。
この壁の内側にはドバイ・ミュージアム。
入り口を探して博物館をぐるりしていると、路地では台車の上でお昼の休憩を取っている男性達。
立派な門があったので入り口と思って入ると、「こちらは出口で、入り口はその角を左に行った所です」と案内されて、再び表に出る。
↓博物館の入り口。
大砲を門松のように置いた入り口よりも、出口の方が派手(だと思う)。
入場は3ディラハム。館内の案内冊子は英語版切れで、写真だけでもとアラビア語版を一部頂いて(全然わからないけど)。
入って直ぐのオープンエアの展示には、楕円の大きな貯水タンクや船、Al kaimah(アル・カイマー?)と呼ばれるWind towerを備えた椰子の木の枝で出来た家があります。
屋内展示には、弓矢などの戦闘に関する道具や、
バグパイプのような楽器や山羊のヒズメを連ねて腰に巻き音を出す楽器などが展示。
階下に下りれば、19世紀〜20世紀の生活をジオラマ風に。
イスラムや教育方法、子供の遊び、高尚なスポーツとされていた鷹狩り、移動生活をしていたBedouin(ベドウィン)族の生活や、交易の糧であった真珠漁など、興味深いものでした。特に、真珠漁は、日本だと女性が行うものと連想するけれど、ドバイでは男性がしていたようです。
途中でお手洗いへ行ったら、扉の押手がアラビア風!
展示の後半は考古学関連。
Al Qusais(アル・クラジャス?)というエリアから、なんと紀元前3000年からの生活を示すお墓や芸術品、土器に銅製品などが出土。ドバイ市内のJumeira(ジュメイラ)というエリアでも7〜8世紀の都市生活を示す4つの建物が出土したとか。
↓こちらは6000年前のマングローブの化石。
展示された出土品には土器など。但し、9〜12世紀と説明されていて、かなり推定年代が大らか。(笑)
出口前で、観光局?のアンケート。
旅の目的、タクシーの対応などたっぷり聞かれて、ボールペンなどくれるかしら?と期待したものの、おまけナシ(ちぇっ)。
冷房で冷えた体を外気で温めて、郵便局で切手でも買ってみようと思ったら、2時でClose。「明日来てくれ」と追い返され(結局、旅の間にも買えなかった。。。)、ブァ・ドバイの南部にあるBastakia Quarter(バスタキア・クォーター?)へ。
このエリアにはWind towerのある伝統的な建物が並び、かつてはイラン南部のBastakからの富裕な真珠や織物商人によって栄えた場所なのだとか。今はカフェやアートギャラリーが入るライムストーンのウォーターフロントで、行き交う人も少なく更にゆったりと時間が流れる雰囲気。
少し欠けた壁には、建材のサンゴが見えていました。
川沿いに見かけたBastakiah Nightsというお店。「ナイツというからにはパブか知らん?」と思ったらレストラン。お昼もやっていたので、ここで昼食休憩を取ることに。
インテリアはトルコブルーが基調。
中庭に出されたテーブルで、白胡麻の平たいパンにバターをつけて、お水を飲みながら料理を待ちます。だって、屋外でのアルコールサービスは違法なんですよ。。。ワインぐらい飲みたいんですが(涙)。
注文したのは、Khoresh-e Bamieh with Rice。ラム、オクラ、トマトと玉ねぎのシチュー(50ディラハム)のご飯つき。添えられた人参がとても可愛らしい。
お肉は柔らか、オクラがシチューに合うことに新発見!
残念ながら全部は食べれなかったけれど、しっかり舌鼓打たせてもらいました。
お一人には多いですよ〜と言われながら、紅茶と一緒に頼んだデザートは、Special Bastakiah Sweets with Freshly Cut Fruits(カットフルーツ付きバスタキアのスイーツ;45ディラハム)。
じゃじゃ〜ん!(笑)
来た時に、ちょっとニヤリとしちゃいました。
スイカ、メロン、リンゴにオレンジが下段に、サックリとした歯ざわりのお菓子が上段。
紅茶がカップになくなると注ぎに来てくれます。
今回の旅で一番の贅沢(これ以降はジャンクフード)。
ポチッとな。シュクラム!

なかなか更新してないけど。(汗)