太陽の光で見る階段の踊り場は、それこそ踊り出したくなる位にいい絵。
朝食後にチェックアウトして荷物を車のトランクへしまう。
今日はアールヌーボーを中心に回ろう。
まずは昨晩も歩いたGrande Rue。北の果てには白いPorte de la Craffeという城門がある。
昨晩と同じようにBasilique St-Epvreまで南下。
途中で見かけたアンティーク椅子を修理するお店には、新しい布とクッションが張られるのを待つ沢山の椅子枠が並べられている。
いいにおいに誘われてパン屋さんに入ってみる。
で、買わずにはいられなくなる。(笑)
クリームのパティスリ、チョコチップのバンズとクロワッサンを二つ。
ガラス工芸で栄えたこともあるナンシーだけあってか、天井から吊るされた照明は、唯のパン屋さんにあるものとは思われない。
既に焼きたての暖かさは残っていないのに、いい香りをまだ放っているパンが入った白い紙袋を小脇に抱えて店を出る。
東へ伸びる路地、Rue Jacquotには朝市。
趣きはドイツとさほど変わらないけれど、魚介類のスタンドがあるのはシュトゥットガルトの市とは違う。今日のお買い得はカレイ。
Grande Rueへ戻ると、レストランの看板代わり(?)のステンドグラスが日光を浴びて大輪の花を咲かせていたり、
新聞を読みながらテラスでコーヒーを飲む人たち。
そのカフェの上にある街灯はいろいろな形があって面白い。
そのカフェの前にはBasilique St-Epvre。
工事中の正面の入り口から入るとミサ中。
礼拝中の人たちから見えない後ろの柱の影から、邪魔をしないように見える範囲だけぐるりと見回して。
色とりどりのステンドグラスに目眩。
物音をなるべく出さないようにこそっと教会を出る。
駅を挟んでPlace Stanislasと反対側のところにアールヌーボー調のアパートがあるというので向かってみます。
↓歩いていたら目に留まった建物。
このバルコニーの曲線♪それぞれのデザインも違うんですよ!
はぁ〜惚れちゃいマス!これもアールヌーボー調ですよね。道端でうっとりです。
建物の前を行ったり来たり立ち止まったりする怪しい東洋人しました。(笑)
ガイドブックには載っていないし、名前もわからない(というか無いだろう)ので場所を明示出来ないのだけど、Rue Stanislas(通り)をPlace Stanislas(広場)から東の駅の方へ歩いていくと、城門に到達する手前数百m手前の右手に見えます。
城門をくぐって左のRue Mazagranへ。
1ブロック歩いた先の角には王冠を被ったような建物にあるおしゃれなカフェ、Brasserie Excelsior。休憩しても良かったけれど、ここは時間を惜しんで外から観察。落ち着いたインテリアで皆さんお話に花を咲かせていました。
信号待ちでふと下を見下ろすと犬がっ!(笑)
お犬様も待ってね、ということでしょうか?
交差点の向かいにはLefevre-Lemoineというお菓子屋さん。
Amelieという映画で登場したBergamottes(ベルガモット?)というお菓子を世界で唯一販売できるお店というので寄ってみました。
ショーウィンドウから見てもこのお菓子がどんなものだか全くわからず。。。店内で見渡しても缶に入っていてわからない。缶は更に黄色いパラフィンに包まれてリボンがかけられてとても可愛らしいのだけど、何なんだろう。ふと「名物に旨い物なし」という言葉が頭の中でスクロールするけれど、四角の一番小さい缶で買うことに。
側にはちょっと変わったマカロン。ナンシーのパティシエではマカロンをどこでも売り出しているのだけど、普段、日本で見かけるような小さくて、間に何か挟んでいるのではなく、手の平位大きくて見掛けは卵パン(知ってるかな)風。
いくつか買ってMercyという言葉を残してお店を後に。
線路を越えて駅前には2塔がそびえるネオゴシック調のThe church of St. LeoIX Nancy。
パリへの路線が引かれた1852年後にナンシーの西側の開発が始まってから、1026年から1052年に司教であったSt. LeonIXを讃えて1859年に前身となるAbbe Eugene Alexis Noelを建てたことから歴史は始まる。
ミサが終わったところのようで沢山の人が教会から出てくる。
その波と逆行して中へ。
ここも目にも鮮やかなステンドグラスに囲まれていても、背面のオルガン、あめ色の椅子と天井の装飾も負けない存在感。
中でも気になったのは北側の青が基調のマリアと聖人のステンドグラス。
しばらく腰掛けてステンドガラスに見入る。
そろそろ目的の建物へ。
駅前を通り過ぎ、五差路で斜めに伸びる小路Rue de la Commanderieに。
家の前を掃除するとても体格の良いおばちゃんが非常に裾丈の短いワンピースを着ていて、箒で掃くのに前かがみになると下着が見えるのを、ちょっと迷惑な。。。と思い、映画館の前を過ぎる。
交差点が見えたところで右手に青い金格子や門扉、明らかに周囲とは雰囲気を異にするポーチを持つ建物が。スケッチブックからそのまま出てきたような装飾。
あー、中が見たいっ!
きっとフランス語が話せれば、適当に誰かの部屋を訪れてお願いすることも出来るのだろうけど。
10分はそこで見ていたと思う。
次の目的地もあるし、そろそろ車まで戻ることに。
別の陸橋で線路を再び渡り、Rue St Jeanを東へ進むと、ショッピングストリートの一角に、一際目立つ青い色の金属で曲線が表現されている建物。
カメラを構えて写真を撮っていたら、通りがかりの人たちも気になるらしく、同様に足を止めてみる人や、同じくカメラを構える人もいました。
Basilique St-Epvre近くまで戻って来たとき、Place St. Epvreの広場に面したお菓子屋さんで、レモンタルト(写真右)とレモンのマカロン(写真左)をお昼ご飯代わりに。
ここのマカロンも手の平位に大きい。
ケーキの箱とパンの紙袋を抱えて車に戻った頃は13時過ぎ。
Baccaratに一路向かいます。
バカラ。
グラスで有名なあのバカラです。実は地名だったんですね。
何でも本場に行きたがる。(笑)
ナンシーから南東に55kmに位置。
もともとは18世紀に材木業で成り立っていた街が、1760年にその操業を終えた後にガラス製造業へ方向転換。4年後にベルギーのクリスタルメーカーが従業員を全て集めてクリスタルへと転進したことから始まります。
バカラの博物館があります。
直売所脇の短い階段を登ると邸宅風の建物。
この邸宅が博物館として使われていて、伝統的にバカラのマネージャーの住まいだったそうです。この前に広がる広場を囲むように建てられているのはグラス工の人たちの住まいで、19世紀からその姿を変えていないのだとか。
↓博物館の入り口。
入って左側の受付で入場料2.5ユーロを払うと、バカラの歴史をサラッと書いた紙をくれます(仏と英)。
まずは19世紀〜20世紀の色ガラスで出来た作品やカットの作品が出迎えてくれます。
隣へ移ると、天使を足元に配した花瓶と贅を凝らしたシャンデリア。
王室御用達と思われるグラスがショーケースに並び、更に奥へ進むと、今度は製造過程をDVDの放映とともに見学できます。
写真↓はグラスになってからカットが入っていく過程(左から右へ)。
館内は非常に狭いですし、他に特に説明があるというわけではないので、ササッと見てしまうと10分も入りません。
博物館の開館は年中無休(12/25と1/1を除く)。
9:30〜12:30 and 2:00 〜 6:30 (April to November 1st)
10:00〜12:00 and 2:00 〜 6:00 (November 2nd to March 31st)
9:30 〜 18:30 (In July and in August)
バカラの直売所。
日曜日だというのに多くの人がクリスタルに心を奪われていました。
ポチッとな〜。Danke!

ところで、女性で駐在なんて珍しいですね〜。実は私もStuttgartに住んでます。地域的にはVaihingenなんですが、市内に行くときにいつもHeslach(トンネルの手前のところですよね)を通るのですが、日本人が住んでいるとは思いませんでした。
ドイツ生活を満喫しているようで、何よりです。
僕は昔Stuttgartに住んでいました。何気なくStuttgartについてアレやコレを検索していて辿り着きました。ドイツ各地の色々な場所のことを懐かしく思い出します。
ドイツ楽しんで下さい。
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しばらく自宅でネットができなくて
読み逃げばかりしてました。ごめんね。
ほんとうにいい写真ですね。
踊り出したくなるくらいいい絵の踊り場も
素敵なパンやのシャンデリアも。
何気ないお洒落な一場面がどれも眩しいです。
はじめまして。
普通のカメラですし、あまり撮らない(いや撮ってるか?)写真のうちから良さそうなのを取り上げているので、褒めて頂くとうれしいやら恥ずかしいやら。素材が良かったということで。
トンネルということはB14をお使いですか?よく渋滞してますよね(笑)
Heslachからも市内へ抜けられるんですよ〜。昨秋に引越して来たのですが、外国人が多い地域らしいですね。
>Sathyさん
初めまして。
モットーは”いつでもどこでも楽しむ!”ということで、たとえ他の国へ行っていてもウロウロしてると思います。←もっと落ち着けって感じですが(笑)
お住まいになられていたのはどれくらい前なんでしょうか。そんなに多くはリポート出来ていませんが、Sathyさんが居た頃とは変わっているでしょうか。きっと数年したら、私も懐かしがってるんだろうなぁ。
>ドイツ現地情報さん
今回のはドイツではなかったのですが、参考になってよかったです。しかもまだ書きかけなんですけどね。(汗)
>shibakoさん
ぎゃぼ!(口に出して言ったことも、書いたこともないですが。(笑))
私も読み逃げしてました。気になさらずに。ポチ押しはしてましたけどね。(笑)
ナンシーがとってもステキな街だから写真が良く見えるんだと思います。
一般家庭向き汎用デジタルカメラをど素人が撮ってるだけですし(笑)