シュトゥットガルトハウプトバーンホフ前のお土産屋さんで絵葉書を物色。
やっとワールドカップの後遺症(?)から抜け出て、シュトゥットガルトおよびその近辺にある観光地の写真が並ぶ。
その中の一枚に目が留まる。
断崖絶壁の上に立つ城。
裏(表?)に返し撮影場所を見ると”Lichtenstein、Schwaebische Alb(リヒテンシュタイン、シュヴェービッシェアルプ)”とある。
シュヴェービッシュアルプとはシュトゥットガルトの南側にある山岳地帯。よほど高い山はないけれど、人は少しでも山が連なるとアルプと名づけるらしい。以前行った湖底洞窟のあるBlaubeuren(ブラウボイレン)もこのシュヴェービシェアルプ地域にある。
絵葉書の写真が気になって頭から離れない。近くなら行って見なくては。でも、リヒテンシュタインは、スイスの東に位置する公国(候国)では?と首をかしげる。
リヒテンシュタイン公国の綴りはLiechtensteinと”E”がついて、リーヒテンシュタインとなるらしい。3度も行っているのに知らなかった。(汗)
雨がそぼ降る中、B27をトゥービンゲン方面へ南に車を走らせ(今回は私は運転手ではないけれど)、B28で東に向けて1時間弱もすれば、山の上に目的の城と、茶色の標識で”Schloss Lichtenstein”の文字が見えてくる。
途中、強く降っていた雨も小雨になる。
歩みを進めると、いかにもという感じで、蛇行した歩道の先に城がそびえる。
小さい門をくぐると右手に受付。入城料5ユーロ(大人)には城内のガイドツアー込。
”そこを真っ直ぐ行った先に橋があって、ツアーはそこから10分後に始まるよ。”
受付のおじさんが教えてくれる。
城内は決して広いものではないけれど、こじんまりとして庭園のよう。
建物や城壁に絡まる蔦は青いまま。球根も既に蕾をつけている。
白い壁の木枠造りの建物には彫像がいくつも並んで、屋根付近には鳥の巣のような箱もみえる。扉の脇にある石製のベンチの下には、支えるように1対の小人らしい彫像の微笑(いたずらな笑み?)。
この高みからは、小さなリヒテンシュタインの街並と向かいの山肌に見える岩々。
城壁にある櫓らしき建物(Ruine Alt-Lichtenstein;旧お城?)の内部には大小の大砲。
そして肝心のお城は!
じゃーん。
見たら行きたくなるでしょ!ならない?
城内は撮影禁止。
手元に準備していたカメラをカバンに仕舞って。
城内は小さな部屋が続き、昔からのステンドグラスが窓にはめられ、天井は普通の家と同じくらいの高さ。どの部屋にも天井や壁には模様が施されています。12世紀から保管されている武器を初め、15kgもある甲冑が並べられた部屋や、陶器製のストーブが置かれ、3人で抱えて飲むという1.90mあるシャンパングラスやワイングラスやビヤグラスが飾られている書斎、紋章が掲げられているチャペル。窓が多く取り入れられてとても明るい食堂(?)などなど。地上階と1階をツアーで見れます。
2階と3階の見学には事前予約が必要。ここから先は木の階段でした。(Schloss Lichtenstein)
城外にはレストランやアスレチック、トレッキングコース(最長6.5時間!)もアリ。
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