フェミニン先生(Gさん)が季節に合わせた素材を持って来てくれました。2週間前にSWRという放送局でやっていたというファッシングの映像です。ファッシングにお決まりの仮装について説明されていて、Gさん自身も勉強になったということで。
ただし、今日の授業はドイツ語ではなくて、シュヴェービッシュ講座になりました。(笑)
登場するアナウンサーを筆頭に行列に参加しているおじさんの訛りもさることながら、語彙自体が違う。。。(標準語でもわからないけどさ。)
まずは一連の祭りをまとめてみると。
木曜日;Weiberfastnacht(ヴァイバーファストナハト)
世にも恐ろしい(?)女性によるネクタイ狩り。先日秘書のAさんに聞いたグリューンドネァツタークは違う日のことらしい。
月曜日;Rosenmontag(ローゼンモンターク;薔薇の月曜日)
何をするのかわからないが行列が出る。前夜祭みたいなもの?
火曜日;Faschingdienstag(ファッシングディンツターク;ファッシングの火曜日)
いよいよ本番。大行列!!
水曜日;Aschermitwoch(アッシャーミットボッホ;灰の水曜日)
全てが灰。街中ごみだらけ。一部では懺悔として、信者の頭に灰がまかれるとも。
北部の情報はわからないけれど、シュトゥットガルトを中心とするシュバーベン地方では、伝統の行事として引き継がれている街が多い。
シュヴァーベン地方では、ファッシングの日に、Weckenzwinger(ヴェッケンツヴィンガー)と呼ばれてパンをお腹いっぱい食べるのだとか。ちなみに、Wecken(ヴェッケン)はシュヴェービッシュでパンのこと。Zwinger(ツヴィンガー)はお腹いっぱい。
これらの行事はカトリックだけに許された行為。プロテスタントは遊んではいけなくて、”働け〜、働け〜”なのだそう。シュトゥットガルトはプロテスタントの町なので、ダイムラークライスラーと言った大企業が”働け〜”精神の従業員に支えられているんだ!とGさん談。斯く云うGさんはプロテスタント。
とはいえ、現代ではプロテスタントでもカトリックの遊びを取り入れて、シュトゥットガルトのようなプロテスタントの街でもカーニバルを”輸入”しているのだそうな。
Gさんが持ってきてくれた素材はHerbertingen(ヘァベァティンゲン)から。ドイツに張り巡らされた高速道が避けて通っている区域のほぼ真ん中に位置。シュトゥットガルトから行こうと思えば車で2・3時間位かかるか。
伝統ある地域では、ジップリンゲンのようにマスクをかぶった仮装になる。一方、盛大だと有名なケルン、アーヒェンやマインツでは、ほとんどマスクの仮装は見られずに制服調が多い。
カトリックでは、ファッシングから3月末辺りのイースターまで、チョコレートのような甘いものや肉は食べてはいけない。そして、結婚式も挙げてはいけない。という禁忌がある。
ファッシングの別名、Fastnacht(ファストナハト)のファストはFasten(ファステン)=断食するという意味なんだって。だからイースターにはチョコレートを食べるのか?(笑)
行列によくある仮装に意味があるものとして、今日の素材から引用すると。
魔女は、禁忌の時期にどうしても肉が食べたくなった女性が、化け物としてお肉を食べたから。
結婚式のように男女がペアで神輿のように担がれているのは、禁忌の時期の前の駆け込み結婚。
ほー、なるほど。行列の見方もちょっと変わるね。
この街の行列で使われたマスクはVillingen(フィリンゲン)という街で一つずつ手作り!ゆえに、同じ様に見える表情でも少しずつ違い、そして高価!(笑)
フィリンゲンという街では、在住の人が他の街のファッシングに参加することを禁止しているのだそうな(逆はOKなんだってさ)。
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のだめさんのこの記事にTBしたけど、はいってないですね。
P.S.TBちゃんと入ってますよ〜。