会社に行くのと同じ時間に起きてIC(インターチェンジ)を使って2時間の旅。
シュトゥットガルト近辺と違って盛大だと聞いていたのでワクワクです!
一駅乗換えてマインツ方面行きの電車は、ホームに到着して直ぐにいろいろな仮装をした人たちで満杯。発車時刻になっても、乗客が多すぎて出発出来ないなんてことも!カワイソウに幾人かは下車して、発車を見送っていました。
車内に居た女性。↓
服についているのはネクタイ。そう。木曜日に自分で切り取ったネクタイを縫いつけているのです!
「毎年つけているんだけど、今年の分はいっぱいでつけてないの。」
スゴイっす。見ると切り取った年と元の持ち主と思われる名前が書いているのだけど、なんともベタ。John Smithとかってほんとに居るのか?って感じです(笑)
途中の駅でも仮装している人が乗り込もうとして断念している姿を見ながら、車内はアルコール度を増す。
駅に到着すると多くの出店。クリスマスマーケット再来?の勢いです。
カメラのメディアを買おうと思っていたのに、お店はことごとくお休み。シュトゥットガルトは今日は稼働日ですが、この街では皆さんお休みなんですな。それもあってお祭りも盛り上がるのか!?
カーニバルの案内が一つも見当たらないけれど、チラホラと街を歩く人についていくかの様に街中へ。ホテルにも祭りのデコレーションが見える。
急に目の前が開ける芝生の青がまぶしい広場の先に教会らしき建物。
Evangelische Christuskirche(エヴァンゲリシュ クリストゥスキァヒェ)は1897-1903年に建築、1945年2月27日に戦争で破壊されて、1951-1954年に再建。
歩道には、パレードにはまだまだなのに、家族分以上と思われるサンドイッチをバスケットに山盛り入れて、さながらピクニックにようになっています。中には小さなBBQセットを用意している人たちも!
数台のトラックが停まっていて、その荷台部分に座席をもうけて見学席にしているグループもいました(なんでもありなんか?)。
パレードが始まる前に街を見ておこうと更に進んでいくと、今度は赤い教会、St.Peter(サンクト・ペーター)。
少し道を外れてみたら、仮装用品で占められているお店がっ!
シュトゥットガルトでも、デパートの最上階の一角にファッシング用の仮装用品を置いているけれど、ここまで激しくない。街を上げてのお祭り具合が違うのね〜。
パン屋さんには、↓こんな愛らしいおやつも。
更に道を外れると、Kirche St. Christoph(キァヒェ サンクト クリストフ)という9世紀の遺跡が。
再び人の賑わいのある道へ戻って歩いて更に歩いて行く。
近代的な円筒の建物の奥にちらりと見える屋根を目指してみる。
六角形の主塔に同じく六角の二つの側塔。祭壇側にもちょっと様式の違う六角の主塔。私にとっては珍しい、こんな形態の後期ロマネスク様式の教会は、Dom St.Martin und St.Stephan(ドム サンクト・マーティン ウント サンクト・ステファン)。建築は975〜1239年。
今日は朝9時まで公開でした。
教会前の広場には沢山の出店。その脇に頭をちょこんと出してきっと全容は色とりどりの彫刻で綺麗なんだとうなぁと想像させる噴水(たぶん)が。山車が通るので傷つけないようにでしょうね。
広場から教会をぐるっと回って路地を入って行くと、小さな広場Kirschgarten(キァシュガーテン;桜の園か?)。ここにはマインツで一番古い15世紀に建てられた木枠造りの家があります(写真左側)。今は1軒の家になっていますが、初めは2軒の家で16世紀後半に屋根続きになり、18世紀初頭にバロック調へ改修されたそうです。
入り口にある彫像が美しい18世紀に建てられたAugustinerkirche(アウグスティナーキァヒェ)の前を通ってそのまま同じ道を進んでいくと、舞台の出ている場所に。多くの人でごった返してどうにも居心地が悪かったのでライン川を少し見てから、行列の出る道へ向かっていくと、丁度先頭がやってきました!
頭の大きなカブリモノとソーセージとワインボトルで、男の人が持っているアレを模しているのであろうモノが日の元にさらされています!(いいのか!?)
あちこちに見られる”MCV”という文字は、Mainzer Carneval Verein(マインツァ・カルネヴァル・フェァアイン;マインツカーニバル協会?)のこと。
音楽団もパレードの参加の人たちも、バーデン・ヴュルテムベァグのものとはかなり違う。皆さんキチッとそろいの制服に段取りもキチッとしている。イメージするドイツらしさが出ているよう。特に気になったのが、この制服調の揃いの服装。色彩がフランス国旗っぽい感じ。たぶん、そこここに飾られている旗には赤白青黄の4色から取られているのだと思う。
これらの色は、1840年に行われた、ジャーナリストGuenter Schenks(ギュンター・シェンクス)の演説から由来し、白=die Reinheit(純粋・潔癖)、黄=das Sonnengold unserer Herzen(心の中の黄金の太陽)、赤=die Feuerfarbe unserer Gedankenbilder(思想の象徴である火の色?)そして青=der Azurhimmel unserer Freudigkeit(喜びの紺碧の空)をそれぞれ意味する。
しばらく見ていると、出ました山車です!
↑はAlles Worschs(全てソーセージ)なんてタイトルでは、何でも感でもソーセージに変えてしまうなんてジョーク。
↓こちらはAirbusが経営的にも技術的に行き詰まっているのを風刺。
明らかに分解状態でとても飛び立ちそうにもないエアバスの機体には、”Bitte einsteigen wir starten puenktlich!”(ご乗車下さい。定刻どおり出発します!)との案内が。(笑)
社会的な風刺も多く、例えば、ブッシュ大統領の丸出しのオシリを自由の女神像が叩いているなんていうのも。
珍しく仮装の行列もありました。↓
↓お決まりの飴などを振りまく山車(?)。
企業も積極的に参加していて、飛び交う品はとても豪勢!飴だけではなく、ミニチョコバー、ワッフル、パン、ポケットティッシュ、食器洗い用スポンジや、食器用洗剤なんてちょっと重いものは山車から手渡し。ブンデスリーガの雑誌も飛んでたり。小さなボールなどなど。
この振りまく人たちは必ず花束を持っているんですよね。なんでかなぁ。
カーニバルの謂れとしては、ケルンがプロイセン軍隊をからかって行われいるのに対し、マインツでは政治的な内容で始ったとのこと。ドイツ語しかないし、私は全部読みきれてないけれど、WikiのMainzer Fastnacht(マインツァ ファスナハト)参照下さい。
歴史的なことは帰って来てから調べたけれど、明らかに今までバーテン・ヴュルテムブルグで見てきた行列とは雰囲気が異なって、宗教的というよりも社会的な要素が元になっているのを体感できました!と言っても最初は1837年なので、150年以上経ってるんですけどね。
個人的にはバーテン・ヴュルテムブルグのように行列と観客の距離が近い方が”よそ者”でも楽しめる。親近感が違うんだよねぇ。マインツのは仰々しくてちょっとオススメはしないかな。でも違いを知るのに1回は経験しておくのもいい。
やっぱり雰囲気違うんだよ〜。ポチッとな!Vielen Dank!

【関連する記事】
やはり北の方はすごいんですねぇ。
仮装の人も多かったですか?!
我が家、昨年は全くファッシングパレードに関心がなく、ファッシング休暇はおでかけしちゃいました(^_^;)でも今年はパレード、しっかりStuttgartとWeil der Stadtに見に行って来ました。
見ていると、はっぴきて後ろにうちわを担いだようなお兄ちゃん、お姉ちゃん、はたまたおじいちゃんの姿があのコスチューム姿の人たちに重なりましたねぇ。
こちらもお祭り気分になったけど、StuttgartはSchlossplatzで見たので、終わるのが早く感じました〜。
リヒテンシュタイン城を、しかも同時期に行っていらしたようなので、コメントせずに居られませんでした!(笑)
北部というかケルン周辺が大掛かりのようですね。参加グループも優に100は超えていましたよ!見物人の仮装も多かったです。
ヴァイル・デァ・シュタットは去年行きましたが、とーっても寒かったです。Stgtは見てないんですけが、シュロッスプラッツにまで行くんですね。来年は休み取るぞ〜。(笑)