ハウプトバーンホフからB14号を挟んで南のほう、シュタットガラリーがあります。このちょっと奥手にStaatliche Hochschule fuer Musik und Darstellende Kunst(シュタートリシェ ホーホシューエ フュァ ムジーク ウント ダーシュテレンデ クンスト;公立音楽芸術専門学校とでも訳すんだろうか?)があります。1857年に創立されて今年で丁度150年目。建物は1996年にシュタットガラリーが建てられた時に再建されたもの。一度気が付けば、丸い円塔が気になるけれど、道からは奥まっているので見えにくい。
このムジークホーホシューエは、オルガンを幾つか所有してあり、それらをガイドツアーで見れるということ。その名もオーゲルフーリング。昨年末にインフォメーションでこのツアーの存在を知り、早速予約しようとしたら1月分は既に完売。次回は2月と言われて今になりました。ガイドツアーは月1回、日曜日。15.30開始、17時からのオルガンコンサート付きで12ユーロ。
時間よりも20分以上早く集合場所に到着。1回の団体は20名程度のはずがかなりの人数が居る模様。予約をしておらず直接来てしまった人がかなり居て、残念ながら退散されておりました。出欠確認(?)時にコンサートチケットを受け取ります。
まずは階下へ移動。
時々楽譜が置いてあるのが音楽学校の中というのを感じさせます。通り過ぎるどの部屋も防音になっていて、練習用に予約をして使用できる様子。案内のおにいさんにつれられて入った部屋には3台のオルガン。
おにいさんはこの学校で学んでいる学生さん。
同じ団体には、フォルクスフェストなどが行われるカンシュタットエリアの新聞、Cannstatter Zeitung(カンシュタッター・ツァイトゥング)の取材の人も。
↓まずは新しく見えるこちら。各部の機能を説明しながら数小節ずつ演奏して音色の違いを聞かせてくれます。
両脇に配置されているボタン(と説明していたけれど)は、押すのではなく、引っ張って音色を変えるのに使います。右半分・左半分で音色が変わったり、1段目と2段目で違っていたり。オクターブを変更したり、フルートの音色や、周波数を変えてより音が振動しているように聞こえるようにしたり出来ます。また、それぞれのボタンの組み合わせでも音色が変化。
右隣にはイタリア製スチールが使用されているバロック調のオルガン。1893年を筆頭にかつて描かれた悪戯書きがそのまま残っています。
そのまた右隣のオルガンはフランス製スチール。奏者が手前のパイプの背面に座るため、演奏中は見えません。
この部屋を出て別の部屋へ。
今度は少し新し目。こちらもフランス製スチールを使用。
演奏途中で音色を変えて聞き比べ。
J.S.バッハを1曲弾いてくれました。足鍵盤もありますが、手の鍵盤同様に端から端まであり、両手で弾きながら両足を使って、体全体で運動しながら弾いているかのよう。
最後に初めに3台のオルガンがあった部屋の近くにある別の部屋へ移動。そこにはとても近代風の一台。ボタンの組み合わせを記憶できて、初心者(?)がボタンの組み合わせを忘れても大丈夫なのだとか。
オルガンツアーはこれで終わり。
17時からのオルガンコンサートはツアーに参加しなくても聞けます。コンサートホールは外観から見た塔の部分。ガイドツアー以外の日にも様々な演奏があり、入場料は有料・無料の両方アリ。
会場のKonzertsaal(コンツァートザール)の内部は赤い壁。
本日の演目は、
Max Reger
Fantasie ueber den Choral
"Straf mich nicht in deinem Zorn" op.40/2
Max Regar
Fantasie und Fuge ueber den Choral
"Wachet auf, ruft uns die Stimme" op.52/2
Franz Liszt
Fantasie und Fuge ueber den Choral
"Ad nos, ad salutarem undam"
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私はここの学生ではなかったけど、仕事を始めてからはこの大学内でよくレッスンを受けていました。
でも、こんなツアーがあったなんて、初めて知りました!
立派な建物ですよね。確か、有名な建築家が手がけたのではなかったかと記憶していますが。
シュトゥットガルトに居たことのある音楽家の方なら関連あるのかなぁ、なんてちょっと♪Mumukau♪さんのことを思い浮かべたりしてました。
誰が設計したのかは聞き逃しました(言っていたのかどうか。ドイツ語全然勉強していないので。)。。。
ツアーは最近できたのかもしれませんね。