2007年02月05日

Sipplingen。

SWRはSued West Rundfunk(ズート・ヴェスト・ルントフンク;南西放送)と言って、バーデン・ヴュルベムベァグを中心としたラジオとテレビ放送局。個人的にはあまり見ないチャンネルですが、先週日曜昼間にぼーっと見ていたらFasching(去年書いた記事では綴りが英語風で間違えてました)という2月頃(毎年変動)にあるお祭りらしき映像。画面の端に”Live”とある。

何!?1月に既に?

週の半ばに秘書のAさんに聞いたら、ファッシングは11月11日から始まっているのだそうで。

早速SWRのウェブサイトで放送予定をチェック。

今日は、Bodensee(ボーデンゼー)というドイツとスイスの国境にある湖沿いにある小さな街、ジップリンゲンの100年目のNarrenTage(ナレンターゲ)へ。
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シュトゥットガルトからはチューリッヒ行きでSingen(ジンゲン)で乗換え、Friedlichshafen(フリードリッヒスハーフェン)行きで。

乗換えのジンゲンでは、他の場所で行われるファッシングに参加する団体さん達が別のホームで、案内冊子を手に電車を待っていました。この時期は、ファッシングの”旬”なんですな〜。

ここからジップリンゲンまでは単線。

開始1時間前の12時到着。

ホームに下りると、屋台や船着場に停泊中の船のレストランで、沢山のグループが開始前の昼食中。

ファッシングのパンフレットが無造作に置かれていたので一部ゲット。ファッシングの飾りつけがされている家々を見ながら、団体さんの波と一緒にスタート地点へ。

近くの売店にはお祭りラベルのビール!
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お墓の壁の上から見るのが良い席のようで、人の列が壁の上に。私も一席拝借して少し上から行進を観覧。

ほぼ目の前にあった大砲がボーンと大きく開始を告げて、1番のプラカードを持った子供が先頭で遂に始まりました。

初めはジップリンゲン。
全身真っ赤に二つの角、そして黒い面で、ガラガラと大きな音が鳴るおもちゃを鳴らしながら。
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ファッシングには団体や地域でお決まりの呼び声があります。この団体はNarri-Narro(ナリー・ナロー)。でも意味不明。。。行進している団体さんが「ナリー!」と言ったら、「ナロー!」と返しマス。

言い返さなかったら紙ふぶき、掛け合いを3回したら飴やグミなどをくれるのが基本のようですが、子供には関係なくスイーツをあげたり、全く関係なく紙ふぶきを投げつけるように掛けられたり。紙ふぶきと言っても、穴あけパンチで切り抜かれた丸いもの。それぞれの持ち物をバスケットに入れたりして行進していきます。基本は”いたずら”みたいですから、観覧も楽しんでいたずらされマス!(笑)

かぶり物から塗り物まで、おじいちゃん・おばあちゃんから乳母車まで、それぞれのスタイルで参加してます!

リンゴのかぶり物に、
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こちらはベロ出し熊。
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女装?のおじさんも。
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お子様にはお面が大きいためなのかフェイスペイントで。
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お馬さんが挨拶すれば、
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ナマハゲ(←正しくは魔女です)登場。(笑)
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馬車も通るし本物のヤギも参加。
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牛がコンセプトのグループではKuh-Muh(クー・ムー;Kuhは牛のこと)が挨拶で、蛙のときはQuak Quak Quak(クワッ、クワッ、クワッ)。

牛の張子では、乳から水が飛んでくるっ!
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蛙の王様と王妃様。
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向かいで椅子を持参して見ていた人をどかしてみんなで座ってみたり。(笑)
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縄の先に小さな布が付いていて、勢いで”パンッ”と大きな音が鳴る。女の子が勇ましく、しっかりと音を出すと、周囲から大きな拍手。
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バンドも愉快に演奏すれば、行進している蛙さんや山のお化けが踊りだす。
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おじさん達は馬乗りで。
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”ナリー・ナロー”と挨拶を返したら、”太陽だ!”と笑顔をくれました。(笑)
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参加した団体数は50組。13時から始まって、時計の針はそろそろ16時。いたずらも最高潮に達してきました。

近くに居た女性を連れ去って、クレーンで吊ったり、
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はしごの上に乗っけて連れ去ったり、棺状の箱に閉じ込めてグルグル回したり。
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一番最後の団体を見送ったら、今度は後ろから行列を追いかけます!

段々道が狭くなって行きます。

見所はゴール近くのRathausstrasse(ラートハウスシュトラッセ;市役所通り?)。ライブのテレビクルーはここで数台のカメラを据えて放映していたようです。
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日も傾いて来たのでカバンにもらった飴やグミを詰めてウルム経由でシュトゥットガルトへ。


乗換えの駅でポケットを探ったら、ファッシングのお土産の紙ふぶきが出てきた。

今晩は、お祭り気分を夢の中まで持ってゆきますか。



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posted by のだめ。 at 07:46| Comment(4) | TrackBack(0) |  バーデンヴュルテムブルグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
続きがあるのに、書き込みすみません。。。
ファッシングの時期になりましたね〜。この騒ぎを見ると、いつも、ああ、春がやってくるなーと思います。
地域によっては、カーニバルって言うみたいですね。
ドイツ人って、これに命かけていませんか?テレビもそればっかりになりますし・・。でも、これがないと、ドイツじゃないみたいで、なにか寂しいんですけどね。笑
NRW州に住んでいたときは、ドイツで一番盛りあがる地域だけあって、それはそれは恐ろしかったです!
Posted by ♪Mumukau♪ at 2007年02月05日 19:02
(途中で力尽きて”続く”だけですので気になさらずに。)

残念ながら、私の周りにはあまり盛り上がりがないデス。。なんだかお休みも取る会社もあると聞きましたが、うちの会社ではアリマセン。休みがあるなら絶対どこかに行くんですけど。

Nordrhein-Westfalen(NRWはノードライン・ヴェストファレンのことで良いんですよね?)は一番盛り上がる地域なんですね!来年までドイツに居ることになれば、計画に入れマス。お薦めあれば教えてくださいね〜。
Posted by のだめ。 at 2007年02月08日 06:56
はい。NRWは、Nordrhein-Westfalenの略でした。失礼しました!

カーニバル(ファッシング)って言うと、代表的なのはやはりケルンですね。他は、デュッセルドルフ、マインツ(こちらはRheinland-Pfalz州ですが)などが有名だそうです。
ちなみに私は、テレビでしか見たことがないのですが、パレードは、それはそれは立派な手作りの矛山車(?!)が勢揃いで、感心させられます。有名人もたくさん参加するんですよね。昨年は、デュッセルドルフでは確かハイディ・クルムが矛山車の上からキャンディをばらまいていました!
行ったことのある人の話によると、紙吹雪で体中が痒くなったそう。笑
一度は体験してみたいんですけどね・・。
Posted by ♪Mumukau♪ at 2007年02月08日 16:55
即行のお薦め有難うございます!
矛山車がでるんですか!?しかも手作りとは驚きデス。ここいら辺りとは感じが違うみたいですね。是非行って見なきゃ。
ケルンだとライン川流れていっちゃう人とか居たりして。(笑)

Posted by のだめ。 at 2007年02月10日 02:47
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