何これ?またバウムクーヘン?
違います。トイレットペーパーです。
なんだい、藪から棒に。という感じですが、これ、シュトゥットガルトの避難壕で使われる予定のもの。
特別企画として今日だけ(今後あるかもしれませんが)のガイドツアーがありました。
シュトゥットガルトのハウプトバーンホフからS4〜6で北へ二駅行ったところにFeuerbach(ホイヤバッハ)というところがあります。この駅前に尖がった使い道がハテナな建物があるんです。
たまたま通りがかったところ、緊急時の避難壕で、定期的にガイドツアーをやっているとのこと。インターネットで調べてみたところ、Schutzbauten Stuttgart e.V.(シュッツバウテン シュトゥットガルト エー.ファオ.)という社団法人があり、シュトゥットガルト市内に数十の避難壕・防空壕があるとのこと。
ホイヤバッハにある尖塔は、このウェブサイトのHPにあるもの。
今日の特別ツアーは、シュトゥットガルトの目抜き通りでありショッピング街であるクューニッヒシュトラッセを挟んで、ハウプトバーンホフ(中央駅)と反対側にあるSバーンの駅、Stadtmitte(シュタットミッテ)。
通勤の乗換えで使っていて、日頃良く知る駅に実は避難壕があるとは驚きです。シュトゥットガーター(シュトゥットガルト人)にも珍しいと見えて、このツアーの予約は昨年末で定員の為に締め切られていました(私が予約したのは12月初旬)。
ツアーは15時から。集合場所は近くのバス停。
今日は、若干風が冷たいものの、時間5分前には既に50人近くが開始を待っていました。
少し時間が過ぎてツアー開始。
階段を降りて駅へ向かうと、日頃閉じられているトビラの鍵を開けて中へ(写真は出てくるところですが)。
内部は撮影禁止。
まずは集会所と思われる部屋へ通され、概要の説明を受けます。
この避難壕は4,500人を収容。
救護室から、シャワー室、男女お手洗いを見学。ベットは3段。子供用ベットも数台用意されています。シャワー室と言っても、90cm四方の水受けがあるだけ。張り紙には、”シャワー1分、体洗い3分、流し3分”と書かれていました。
空気清浄室や冷房機室、貯水・浄水機などもあります。貯水タンクは大きいもの、小さいものがそれぞれ2基。大きいもの2台で50,000Lを貯めることが可能。この内容で15日間分をまかなうとのこと。現在は空。
そもそもは、この施設の目的として、初めの数日の使用を目的としていて、長期間の使用は考えられていないとのこと。
簡易ベットが保管されている部屋には、トイレットペーパーが。
いっぱいあるので持って行って良いですよ〜というので一つ拝借。肌触りはザラザラ。緊急時ですから仕方ないですね。
この施設の階層は地下3階まで。
Sバーンの駅が地下にあるため、この避難壕は駅の上部に位置します。時々聞こえる電車の振動やホームの案内なども、駅を利用しているのがわかります。
再び入り口まで戻る。
ここは駅のホームへの降り口になっていますが、避難壕として利用する時は、両脇から壁を出して、小さな入り口が出来るようになっています。
今度はホームへ降りて。
緊急時には、自販機、ベンチなど全て取り払い、簡易ベットをここに並べるのだそう。ここに寝泊りすることになるんですね。。。
今度はホームの脇から。
いつもは立ち入り禁止区域。電車が直ぐ脇を通ることになるので、電車が来る合間を縫って、10数人ずつ移動。
発電室には2台のMAN製V8ディーゼルエンジンとAEG製送電機。燃料は14日分。
隣の部屋はキッチン。とはいえ、食料はなく、水を温めるだけなのだそうです。プラスティック製の橙色のお皿とコップが用意されていますが、食料の補給はないのだそう。
自分で用意して持ってくることを想定されているようです。
再びホームへ戻ってきて、今度は駅の反対側へ(こちらも写真は出る時)。
反対側も同様な感じ。
ここから今度は北へ行ったところへ徒歩で10分程移動。
バイクの教習所風なところのフェンスを開錠して中へ入ると、地下へ向かう入り口。このとき既に開始から2時間。ツアーの案内によると、約2時間ということでしたが、まだまだ続きます。
Diakonissenplatz(ディアコニッセンプラッツ;執務所)と呼ばれ、シュトゥットガルト・ヴェスト(西側)、Forststrasse 28(フォースツシュトラッセ)に位置。
ラジオ局、警察などの部屋があります。それぞれの部屋には電話やFaxなどの通信機器が。手術室も用意されていたそうですが、今は全て撤去。
ここにも空気清浄機が完備。
全ての行程が終わったのは18時過ぎ。
他の参加者の人は疲れた様子はありませんでしたが、私はヘトヘトです。。。めったに入れるところではないので面白かったけどね。
去年の今日は何してた? →家の階段で運動。。
Bitte, Bitte!!

スイスにも避難壕、絶対あるはずなんだけど 今の村で一体どこに逃げたらいいのやら。 実はまだ聞いてないの。 マズイかしら。
家の地下室を避難壕にしろ。ってお達しはなかったし。かんがえたら半地下なので、避難にならないかもしれない、我が家。 ううーん。 やはりマズイか。
ところで、よくあの嵐の中運転されましたねっ! 危ないよ〜!
まだ使ってないんですけど、記念にとって置こうか、さっさと使うべきか迷ってます。緊急時には”あるだけマシ”なんだとは思うんですが。
貯水タンクに水が入っていないというのは、明日に何かあったら使えないということですよね。ツアーが終わってから気がついたので質問するの忘れました(ドイツ語なので質問出来ない可能性の方が大きいですがね。)。
上司が人使い荒いんです。私は全く運転したくなかったんですけど。お仕事の一部です〜(涙)。