年明け早々、テレビで放映されていたマルガレーテ・シュタイフさんのお話。覚えておられるかもしれません。
生まれ故郷である、ギーンゲンはシュトゥットガルトのあるバーデン・ヴュルテムブルグにあります。ウルムから数十km北にあり、車ならばA8→A7と乗換えて、シュトゥットガルトからは約110km。1時間かからずに行けます。
シュタイフの工場はここにあり、シュタイフのミュージアム、Die Welt von Steiff(ディー ヴェルト フォン シュタイフ;シュタイフの世界)は2005年にここにオープン。
A7をウルムから北上して117番出口から出ると、テディベアのかわいい顔と”Steiff”と書かれた白い標識が博物館まで案内してくれます。
博物館は茶色い円筒状。
日本玩具協会が外灯を寄贈したり、スペースのデザインをしているのもあるためか、博物館では、ドイツ語・英語に続いて日本語の表示アリ。
入場料は大人8ユーロ。
ちょっと高いかなぁと思うものの、せっかく来たし入ることに。
ミュージアムショップのレジでチケットを買うと、7分後に始まるので入り口で待つ。ドイツ語・英語・日本語のうち、どの言語がいいのかを聞かれたのでガイドツアーかと思ったらそうではなく、マルガレーテの作業場の展示室への入場がグループ毎。
今日は(?)入場者が少なくて、私一人で真っ暗な部屋の中。
案内はマルガレーテさんがしてくれます。
この後は、トビラが開いて、今度はテディベアがご案内。
映画と事実とは若干話の筋が違うようで、三千体の注文は、マルガレーテさん自身がもらったのではなく、甥のフリッツ・シュタイフさんが、ライプツィヒで開かれた春の見本市だったそう。
彼は様々な発明をして、工場も大きくしたのだとか。
続いてFriede(フリーデ)という女の子の人形とKnopf(クノップフ)という熊のぬいぐるみが、初発注された三千体の熊を探す旅に連れて行ってくれます。
実はこの初発注された三千体、行方が全くわからないのだそうです。
海を渡ったはずだけれども、輸送船が沈没したという話もないようで。一体どこへ行ってしまったんでしょうね。
館内には可愛らしいぬいぐるみでいっぱい。
子供が大きなぬいぐるみに囲まれて遊べるプレイプレイスも。
実際の作業をしている場面も見れます。
シュタイフの人形にはいろいろな種類があるようで、生地はもちろん、内部の詰め物も昔ながらの木を削ったものや、洗濯が出来るものなど。オリジナルのように手足が動くClassicというシリーズなど。
いろんな動物のぬいぐるみは、忠実なスケッチを原案に作られているそうです。
展示しているぬいぐるみは、ショップでも買えます。ミュージアム限定品もありました。
ぬいぐるみの端緒となったフェルト製の象の針刺しが欲しかったので、売っていたら買おうかと思ったら、これが結構いいお値段。100ユーロ越えです。
博物館の隣にある木枠造りの建物は、コレクター達のシュタイフクラブ。非会員でも入れます。工場の敷地にはフィリッツが1903年に建てたガラス張りの建屋。
せっかくなので、マルガレーテの生家も訪れてみました。中には入れないみたいですが、2003年に改修済み。
街中の商家の軒下には、ペイントされたクマさん達が。
Stadtkirche(シュタットキァヒェ;町教会)は、明日のオルガンコンサートに向けて練習中でした。
Bitte, Bitte!!
