時間は朝3時半を過ぎたところ。
片言の英語で何か聞こうとしてるのだけど、どう言ったらよいのかわからないようで、何を聞きたいのかさっぱりわからず。こちらは出国したいので何とかがんばって推測するのだけどやっぱりわからない。どうもルーマニア入国時のスタンプが薄くてどこからどのように入ったのかわからない模様。
記録をどこかで調べて来たようで、出国許可。
列車が動き出す。
寝台でまた眠る。
ブルガリアの国境駅Ruseにて入国審査で起こされる。
パスポートを持っていかれて少し不安になる。5分くらいすると隣の部屋の扉を叩く音。顔を出すと私のパスポートを返しに来たのに部屋を間違えたらしい。事もなく入国。
車掌さんがここで乗り換えと知らせてくれる。朝4時過ぎ。まだまだお日様が顔を出す気配なし。
隣の線路に入庫してきた列車が乗り継ぎの電車。
直接敷石の上に降りて隣の列車に乗り込む。
普通の個室を占領して再び眠りに落ちる。
ガサガサと音がして目を開けると、空が明るくなっている。
高校生くらいの男の子4人組が席を探している。重い体を起こし席を譲る。
6時。まだまだ眠い。
4人の男の子。荷物の上でハーツでもしているようで騒がしい。若いから当りまえか。8時過ぎに目も覚めて、考えもなしに車窓を眺めると、白い岩肌の山々が現れる。
男の子のうち一人が英語が堪能。
ブルガリアのガイドブックをテーブルの上に置いていたら、
「そのブルガリアの本は、良いことが書いてあるの、悪いことが書いてあるの?」
と聞く。
「ただのガイドブックだから、特に悪くとも良くともないかな。」
「どこ行くの?」
「ヴァーナまで」
「俺らはBurgasまで。ヴァーナからバスで行くんだ。Burgasにはディスコとかいっぱいあるんだ。」
若いっていいね。
10時半すぎ。ヴァーナ到着。
ブルガリア語ではBAPHA。発音をそのまま英語で書くとVARNA。
黒海沿岸で最も栄えていると言う街。とはいえそんなに大きい街でもない。
ホステルへ行く前に両替商へ。
ルーマニア・レイについてて説明するのを忘れていたのだけど、ユーロへ統合される準備として、旧単位を1/10000にした新単位を導入。現在両方の貨幣が入り乱れている状態。一番大きな紙幣は100万!対応している紙幣のデザインは新旧同じにしてあって判別はし易いれど、ゼロの数が多すぎてややこしい。旧紙幣の100万レイが3枚。全額換金しようとしたら、旧紙幣は受付けしない!価値は一緒なのに!?もう一軒試してもだめだった。。。
ホステルで聞いてみるも、換金できそうなあてはナシ。
最悪はユーロから換金するかと、諦め半分で広場の端造あった両替商に行ったらOK!やっとブルガリアで使えるお金を手に入れて、活動開始。
黒海のビーチに行きたい気持ちを少し抑えて、ヴァーナ観光の一番の目玉であるCathedral of the Assumption of the Virginを目指す。
広場を少し西へ出ると、一際目立つモスク調の金色玉ねぎ屋根が視界に飛び込んでくる。
入場ははだだけど、撮影代は5レブ。
黒海の多運で栄え、東洋と西洋が交じり合った文化を形成したと言うブルガリア。教会の内部彩色は東洋に通じているようで鮮やか。
訪れたときは丁度何か洗礼のような儀式をしていました。
教会の道を挟んで向かい側には市場。青物市場とおみやげ物市場がところ狭し並んでいる。
メインストリートでヴェルサーチばったもんバスタオルを買ってビーチへGo!
ビーチ手前、Primorski parkでは、オールドカーの展示やお土産用手編みのレースを実演販売するおばあちゃん達。
来ましたー!黒海です!今年初海デス!
正直、海よりプール派ですが、波が程よく高く、多も塩っぽくなく、一人で行ったのにめちゃめちゃ楽しかった!
小魚も泳いでいるし、かもめが魚を狙って多面へ直滑降するのも見れマス!天気もよくって、しばらくビーチで日光浴してみたり。
旅の疲れがほぐれました!
のんびりして、閉門前のRoman Thermaeと言うローマ時代の浴場遺跡へ。
ブルガリアで一番大きく、ヨーロッパで3番目に大きいと言う2世紀後半の遺跡。ボイラー室もリアルに残っています。
近くのSt Anastasios Orthodox Churchを訪れると、結婚式でオオワラワ。
ふと隣にあった美容院。
毛先の痛みがひどく、とても気になっていたのでカットしてもらう。
洗髪は上手なんだけど、首周りに当てる台が肩に食い込んで痛い。。。
技術力は◎。キレイにカットしてくれて、1500円程度なんて安い!
寝台列車での疲れもあって早く寝る。
すっかり寝入った頃、キッチンから聞こえる声。
同じ部屋のアイリッシュのおばさんが、「ここはお皿を洗っておくとこなのよ!洗いなさいよ!!!」
知らない男の子「僕じゃないよ。」
「なんなのよ。ばか!」
「あんた、頭おかしいよ。」
さっぱりなんだか訳がわからない。
どうにでもして。
私は寝る。
ZZZzzz...
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